電電学生の脳内メモ帳.

電気電子工学生の脳内メモです。

2020/01/03 H115i RGB PRO XT 購入

2020/01/03

 ※これは個人的な趣味の記録のために書いている日記です。他者が読むことは想定していませんのでご了承ください。稚拙な文章や内容の誤りを多く含みます。また個人が特定できる情報が含まれていることがありますが、知り合いがこのブログを見つけてしまった際はスルーしていただけると助かります。

 

※4/24追記

測定で使用しているCPUはダイが剥き出し状態であり、接地面積の小ささから、クーラーとダイを平行に密着させるには一定の技術が必要です。以下でML240の冷却能力に問題があると述べられていますが、測定時にクーラーとダイが正しく密着していなかった可能性があります。

 

 

 先日VRMに専用ファンを増設したことにより、QQLSをAll Core 4.7GHz 1.26Vで安定動作させることが可能になった。以下がVRMを冷却しながらOCCTを走らせたときのグラフである。

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上からCPU使用率、クロック、コア温度(最大値)、パッケージ温度のグラフ (冷却時)

クロックは4.7GHzで安定しているが、一方でパッケージ温度は94℃まで達していることがわかる。ファンや電圧の設定を詰めれば4.7GHzで80℃台に収めることも不可能ではないかもしれないが、QQLSのOCの伸びしろを確認したいこともあり、今回は新たに280mm簡易水冷を購入した。

 

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購入したのはCorsairのH115i RGB PRO XT。ヨドバシ.comで¥16,150だった。予算やケースのスペースとしては360mmのH150i RGB PRO XTでも良かったが、H115iの方が冷えるというImpressの記事を見かけたのでこちらを選択した。全く同じシリーズの360mmより280mmの方が冷えるというのは正直信じ難い部分もあるが、両製品を直接比較している記事はこれしか見つからなかったのでとりあえず信じることにした。いずれにしても280mmの方が扱いやすく安価であることは間違いないので、280mmでも良いのではないだろうか。またCorsairにはH115i RGB PLATINUMという製品もあるが、そちらはOEMがCoolitなので今回の候補には入れなかった。

 以下の画像が実際にケースに設置した様子。

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Corsair H115i RGB PRO XTを設置した様子

これを機にケースもCoolerMaster Masterbox lite5からAntec DP501に交換した。これは去年の春にTSUKUMO吉祥寺で購入後、そのまま寝かせていたものだ。その間に吉祥寺店は閉店してしまったが...。ちなみにケース天面からVRMヒートシンクまでの高さが広がったことにより、VRMファンも60mmから80mmに変更した。

 肝心の簡易水冷の冷却性能に関してだが、今回はケースなども交換したため温度の比較は行わなかった。ただCPU-Zで100%負荷を30分近くかけ続けても80℃程度にしかならなかったので、15℃程度は温度が低下していると考えられる。FANの回転数にもまだ余裕があることを考慮すると、最大で20℃前後は差が出るのではないだろうか。これまで使っていたML240があまり冷えないことはわかっていたが、ここまで大差がついたのは驚きだった。もはや条件を揃えて正確に比較する必要すら感じなかったほどである。また冷却性能だけでなく静穏性も大幅に改善した。ML240は内部にエアーが残っているせいか、水が流れるような音やポンプにエアーが噛む音が頻繁にしていた。H115i RGB PRO XTではそのような異音が一切なく、ファンの回転数も低いことから非常に静かである。簡易水冷ではエアーに起因する騒音は仕方ないと以前は考えていたが、ML240の品質に問題があっただけだと今回認識することになった。

 

【総評】

 今回は厳密な温度の比較は行わなかったが、ML240に比べておおむね15℃程度温度が低下し静穏性も大幅に改善した。簡易水冷ではエアーに起因する騒音が発生するのが当たり前だという認識も改めることができた。安価な簡易水冷はハイエンド空冷より冷えないとはよく言われているが、いかにML240の性能に問題があったかを実感することになった。